1970年代に西武の民芸品展で購入されたお品になります。 素材や装飾、造形からしてアフリカ中部〜西部の部族アートだと推測されます。 髪の毛状の装飾：本物の毛を使っているようにも見える。儀式用の人形に多い手法。 カウリー貝（Cowrie shells）：富や霊的保護を象徴するもので、アフリカの伝統的な呪術や信仰のアイテムによく使われる。 顔の彫りとプロポーション：幾何学的で抽象化された顔つきは、**コンゴ民主共和国の部族（ソンゲ族やルバ族）**のマスク・像に似た雰囲気がある。 推測されるルーツ候補： 1. ソンゲ族（Songye）：魔除けや力の象徴として「ンキシ・ンコンデ（Nkisi Nkonde）」という呪術像を作っていた。髪の毛や貝、木材を組み合わせた神秘的な像が多い。 2. バンバラ族（Bambara／マリ）：儀式用に強い抽象表現の像を作る。 3. コンゴ王国圏の民芸品：素材感や装飾が近い。 この像は神聖な目的で作られた呪術的な道具の可能性が高く、現地では精霊や守護者として祀られていた可能性が高いです。