Hamilton Model23は第2次大戦期に、おもに航空部隊で六分儀とセットでナビゲーションに使われたとされています。戦後出回ったModel23は、ケース裏面のシリアルナンバーが残っているものと、払い下げのときに削り取られたものがあるらしく、これは削られています。 ムーブメントの特徴は軍用らしく剥き出しの出車がないところで、すべてに押さえがあります。仕上げは簡素ながら、精密さは素晴らしく、当時のアメリカの工業力をしのぶことができます。 この固体は汚れが多いです。最初の3枚の写真は、文字盤と針がよく見えるよう、風防を外した状態で撮影しました。4枚目の写真は動作していることがわかるようクロノグラフ針がぶれるスピードで撮りました。 精度は測っていませんが時計としての動作に異常は感じられません。問題はクロノグラフのスタート時で、プッシュするとクロノ針が数秒ジャンプします。積算計も1分進みます。たぶん、レバーとホイールのクリアランスが不適切な部分があるのだと思います。帰零は正常です。 クロノグラフ針の先端が少し（0.1秒くらい？）、曲がっているように見えます。 メンテナンスをしてからでないと時計としての実用性はありませんが、歴史的な機械に直接触れてみたい方はいかがでしょうか？ 価格交渉をご希望の方は、値下げ依頼機能をご利用ください。 すり替え等が発生していると聞いています。返品不可であることをご了承ください。